平成9年12月2日 報道発表資料                              日本電信電話株式会社                      NTTコミュニケーションウェア株式会社      ファクスによる「PHS位置案内サービス」試行提供の開始について  「FAX地図案内サービス」にPHS位置案内機能を追加するとともに専用端末を開発  日本電信電話株式会社(以下NTT、本社:東京都新宿区、代表取締役社長:宮津純 一郎)では、NTTコミュニケーションウェア株式会社(本社:東京都港区、代表取締 役社長:石井孝)の協力を得て、現在試行中の「FAX地図案内サービス」(以下、タ ウンマップ)(*1)に、ファクスでPHS端末の位置検索ができるPHS位置案内機 能を追加した、「PHS位置案内サービス」の試行提供を12月3日(水)より12月 31日(水)まで行います。  これにより、利用者は位置を調べたいPHSの番号をファクスで入力することにより 、そのPHSの位置が表示された地図をファクスから取り出すことができます。  *1:FAX地図案内サービス(タウンマップ)     訪問先等の電話番号(タウンページ掲載に限る)をファクスで入力することに    より、最寄り駅から目的地までの地図情報をファクスで提供するサービスで、現    在、東京23区100万件の地図情報を試行提供中です。 1.開発の背景  PHSは、1基地局あたりがカバーする電波エリアが直径約200mと非常に小さい ことから、快適な通信環境を提供するため街のいたるところに数多くの基地局が設置さ れています。これらの特徴を利用して、PHSが発信している電波を受信する基地局の 位置を把握することにより、極めて限定した範囲内で対象のPHSの位置を特定するこ とが可能になります。  PHSの位置を検索するサービスとしては、既にNTT中央パーソナル通信網が「パ ソコン利用のPHS位置情報提供サービス」(*2)の実用化実験を本年7月より行っ ていますが、さらに手軽に本サービスをご利用いただけるように、一般家庭にも広く普 及しているファクスからPHSの位置情報を検索できるようにしたものです。  *2:「パソコン利用のPHS位置情報提供サービス」     パソコンを利用して、検索対象のPHS(所在位置情報送出機能を持つPHS    端末)をカバーする基地局の位置情報を緯度、経度で提供するものです。 2.PHS位置案内機能の概要  今回追加する機能は、使用場所が変化するPHSの位置を直径約200mの円内に表 示することができるもので、これを現在試行中の「タウンマップ」のシステムに追加す ることにより、ファクスで簡単にPHSのある程度の位置や最寄り駅などを知ることが できます。また、本機能追加にあたっては、通話機能を省き、所在位置送出機能に特化 した小型・軽量化した専用PHS端末を開発し適用領域の開拓を行うこととします。 3.利用方法 (1)ファクスから「PHS位置案内サービス」センターに電話をします。 (2)ガイダンスに従って、位置を知りたいPHSの番号をファクスの操作ボタンで入 力し、「ピー音」が聞こえたら通信ボタンを押し受話器を戻して待ちます。 (3)約2分後に検索したPHSの位置が表示された地図が出力されます。  *位置案内が可能なPHSは、所在位置情報送出機能を持ち、あらかじめセンタに番   号登録した端末に限ります。 4.サービスの特徴 (1)ファクスによる利用  既存のファクスで利用できることから、パソコン等と違い、どなたでも簡単な操作で PHSの位置表示をした地図情報を取り出すことができ、地図は見やすいように必ず最 寄り駅が入るように出力されます。 (2)アクセスチェック機構  位置案内が可能なPHSは、あらかじめセンタに番号登録した端末に限定されること から、登録されていないPHSの位置が出力されることはありません。さらに、プライ バシーの保護を図るため、パスワードの設定機能についても検討していきます。 (3)専用PHS端末の活用  所在位置情報送出機能専用の小型PHS端末を利用することにより、人間以外の物体 の所在把握をファクスで手軽に行われることから、従来考えられなかった使い方への展 開が可能となります。 5.本システム開発における各社の役割分担 (1)NTT  PHS位置を表示した地図をファクスへ出力する技術の提供をします。 (2)NTTコミュニケーションウェア  PHSの位置情報とタウンマップの地図情報を合成するディジタル地図処理技術を提  供しています 6.実験期間等 (1)実験期間  平成9年12月3日(水)〜平成9年12月31日(水) (2)サービス提供対象者  NTT中央パーソナル通信網が現在実施している「PHS位置情報提供サービス」実  用化試験の参加者で、ファクスによる位置案内サービスについても希望する方。 (3)位置表示エリア  東京、千葉、埼玉、神奈川の全域 (4)利用料金  本実験時の利用料金については、通話料(東京23区からは3分10円)のみとし、  情報料は無料とします。 7.想定される適用例 (1)家庭での利用  ・児童や徘徊の可能性のある老人、身体に不自由な方等にあらかじめPHSを持たせ  ておくことで、不測の事態の際も家庭のファクスで存在位置が絞り込め、早めに発見  できることから利用者の安全確保が期待できます。  ・高級自動車やオートバイ等にPHSを搭載することにより、盗難や事故等が起きた  場合、ファクスでその存在位置がある程度特定でき、捜索労力を軽減できます。 (2)一般業務用  ファクスは価格が安く操作も簡単なことから、企業にとっても手軽に導入でき、車両  や物流などの管理に関する業務で手軽にご利用いただけるものと考えています。 8.今後の予定  NTTでは、関係各社と協力して、地図の見易さ、PHS位置情報の精度などの技術 検証を行います。また、実験に参加された利用者の意見も取り入れ、平成10年度中を 目途に実用化につなげて行きたいと考えています。

NTT NEWS RELEASE