平成10年1月13日
報道発表資料
日本電信電話株式会社
NTTアドバンステクノロジ株式会社
群馬県教育委員会
群馬県立二葉養護学校
群馬県立二葉養護学校での遠隔授業に新開発の入力装置を試験導入
〜触れるだけで、TV会議やインターネットを簡単に利用〜
日本電信電話株式会社(以下NTT、本社:東京都新宿区、代表取締役社長:宮津純
一郎)とNTTアドバンステクノロジ株式会社(以下NTT−AT、本社:東京都武蔵
野市、代表取締役社長:池上徹彦)は、群馬県教育委員会及び同県立二葉養護学校(以
下二葉養護学校、群馬県群馬郡、校長:佐々木健一)の協力のもと、紙に印刷された絵
や文字などに直接触れるだけでマルチメディア機器を操作できるなど、パソコン操作の
不便さを解消することにより、身体に障害のある生徒でも自由にマルチメディアTV会
議システム(*1)で遠隔授業を受けたり、インターネットで情報を取得できるように
する入力装置を開発しました。
この入力装置を、現在TV会議システムを利用して遠隔授業を受講している二葉養護
学校の生徒宅のパソコンに装着し、群馬県教育委員会及び二葉養護学校が入力装置の操
作性の検証と評価を、平成10年1月14日(水)より開始します。
1.背景
群馬県教育委員会とNTTは、通信ットワークを通して身体に障害のある方に学習機
会の促進を図るため、昨年秋よりTV会議システムを利用した遠隔授業を行っています
が、キーボード等の操作が身体に障害のある方には困難なことから、面倒なキー操作を
行うことなくTV会議システムを利用できる入力装置の開発を行なってきました。
また、群馬県教育委員会が群馬県総合教育センターに県内教育機関のインターネット
接続拠点を整備したことに加え、NTTのマルチメディアTV会議システムもインター
ネットが利用できるようにバージョンアップしたため、テレビ会議を利用した学習とイ
ンターネットを利用した学習についてそれぞれ実施することとしました。
2.入力装置の概要
今回開発した入力装置は、マウスやキーボードを操作することなく、紙に印刷された
絵や文字などに直接触れるだけでマルチメディア機器を操作できる「TVIQ」(*2
)技術を取り入れ、TV会議システム等を簡単に操作できるものです。
これにより、身体に障害のある方もパソコンの操作がワンタッチで行えるようになる
ことから、インターネットを利用する際のURLの投入やTV会議システムを利用する
際の面倒なキー操作が不要となり、在宅でも自主的な情報の取得による学習や社会参加
が可能になります。
3.各社の役割
(1)群馬県教育委員会、群馬県立二葉養護学校
・「フェニックス(Phoenix)」を使った遠隔授業を継続実施します。
・身体に障害のある方にパソコンの操作性を容易にした入力装置でTV会議システ
ムやインターネットを利用いただき、操作性の検証と評価を行います。
(2)NTT
・実験に関わる全体のコーディネートを行います。
・通信ネットワークのノウハウを提供します。
・「フェニックス(Phoenix)」の仕様及び入力装置の開示を行います。
(3)NTT−AT
・TVIQに関わる部材を提供します。
・「フェニックス(Phoenix)」に対応するTVIQのソフトを開発しまし
た。
4.期間等
(1)期間:平成10年1月14日(水)〜平成10年3月31日(火)
(2)参加生徒数:1人(四肢に障害のある生徒)
5.今後の予定
(1)試行期間として、現在遠隔授業活用中の群馬県在住の生徒に、この入力装置を利
用していただき、その操作性に関する意見を反映して、より一層使い勝手の良いも
のに改善していきます。
(2)NTTは、この入力装置の試行を通じて得られたデータをもとに、身体に障害の
ある方だけでなく高齢者等、様々な方々がマルチメディアを使って簡単に情報を入
手できるような端末やソフトの開発・改良を行なっていきます。
*1:マルチメディアTV会議システム
使用するテレビ会議システムは、パソコン対応のTV会議システム「フェニッ
クス(Phoenix)」で、テレビ会議を行うパソコン端末から直接インター
ネット接続できる機能や多地点の複数のテレビ会議システムを同時に結んでのデ
ータ共有も可能です。
*2:TVIQ
米国TVInteractive社(以下、TVI社)によって開発された赤
外線通信を応用したユーザインターフェース技術です。この技術は、紙に印刷さ
れた絵や文字などに直接触れるだけで、離れたところからマルチメディア機器を
操作できるというユーザに極めて優しいインターフェースを提供します。
参考:TVInteractiveCorporation
所在地:米国カリフォルニア州サンノゼ
最高経営責任者:PeterRedford
設立年月:1993年7月
事業内容:インタラクティブメディアのコントロール技術の開発とライ
センス

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