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                             平成10年1月14日

                             日本電信電話株式会社


          長野冬季オリンピックへの取り組みについて

 NTTでは、平成7年5月12日に「長野冬季オリンピック・ゴールドスポンサー」
に決定して以来、国内電気通信サービス分野において大会の成功に向けて積極的に支援
をしております。
 NTTでは現在、世界的なマルチメディアの流れを見据え、わが国の電気通信産業の
担い手として、マルチメディアの推進、産業の活性化、豊かな国民生活の実現に向けて
、全力で取り組んでいるところであります。
 具体的には、信頼性の高い安定的な電話サービスの提供、高度化するニーズに応える
新たなサービスの提供を通じて、世の中に貢献するNTTを目指し、お客様のご期待に
お応えしていくことを最も大切な使命と考えています。
 また、長野冬季オリンピックにおいては、大会の運営が円滑に進められ、大会後にお
いても地域に役立つものとできるよう、NTT及び関連グループ会社が地域の通信イン
フラの整備・高度化や大会運営用の通信システムの構築・保守・運用に総力をあげて取
り組むとともに、再編後に向けて技術力・サービス等を国際的にもPRでき、大きな信
頼を得る場であると考えています。
 NTTの長野冬季オリンピックに向けての取り組みは次のとおりです。

1.NTTが構築する電気通信設備について
   通信基盤設備について −−「オリンピック通信ネットワーク」−−
    長野冬季オリンピック大会期間中の大量の情報を高速かつ確実に伝達するため
   の基盤設備として、長野市・白馬村・山ノ内町・野沢温泉村及び軽井沢町の各オ
   リンピック施設間に光ファイバーケーブル・ディジタル交換機・大容量多重伝送
   装置・衛星通信回線等で構成する「オリンピック通信ネットワーク」を構築し、
   音声系システムや映像伝送系システム、及びデータ伝送系システム等を提供する
   ほか、移動体系サービスを提供します。

   (1)音声系システム
     ・各会場にPBX(20台)を設置してオリンピック会場全体を結ぶ内線網
      を構築
     ・大量の臨時公衆電話の提供
   (2)映像伝送系システム
     ・ORTO’98*1や各放送事業者が利用するTV中継回線の提供
     ・各会場に配備される大量のTV端末に映像を提供するCCTVシステム*
      2の提供
   (3)データ伝送系システム
     ・INFO’98*3の伝送システムの提供
     ・リザルト情報の伝送システムの提供

2.最先端技術について
    長野冬季オリンピック大会では、NTTの研究所で開発している最先端技術を
   体験していただくことにより、「ハイテクオリンピック」の実現に寄与していき
   ます。
   (1)腕時計型PHS
       世界最小(体積30cc、重さ45g)のPHS。音声認識機能を用い
      たダイヤル操作が可能。
   (2)イヤホン型超小型通話ユニット“MiMie”
       高騒音下での通信の明瞭性を確保する送受一体形通話ユニット。PHS
      や携帯電話と接続してハンズフリーで通話が可能。
   (3)PHSマルチメディア通信システム
       PHSの1CHで音声と同期して毎秒1コマ程度のカラー画像の送受信
      が可能。
   (4)IrDA公衆電話機
       赤外線通信インターフェース付きISDN公衆電話機。IrDAポート
      付きのパソコン等により、モデム(TA)やケーブルなしに、同期64K
      bps及び非同期38.4Kbpsのデータ通信が可能。

    「腕時計型PHS」「イヤホン型超小型通話ユニット“MiMie”」「PH
   Sマルチメディア通信システム」はハイテクモバイルコミュニケーションツール
   として、NAOC運営要員に各々40台貸与し、試用してもらいます。
    「IrDA公衆電話機」はプレス向けカードフォンとしてメインプレスセンタ
   ーを中心に150台設置します。
    また、長野市が実施主体となってすすめている「長野市フルネットシステム」
   において、高機能VODシステムの構築にも取り組んでおります。

3.大会期間中の電気通信サービスの保守体制等についてX揩P2 (別紙2)
   長野冬季オリンピック大会期間中は、電気通信サービスの総合窓口である「テレ
  コムカウンタ」、オリンピック通信ネットワークを24時間体制で運用監視するた
  めの「ネットワークマネジメントセンタ」、及び通信設備の工事や保守を担当する
  「テレコムメンテナンスセンタ」を設置し、NTTグループ全体でピーク時には1
  日当たり約1,200名の要員が電気通信サービスの円滑な提供に責任をもってあ
  たります。

4.ボランティア等についてX揩P2
   長野冬季オリンピック大会も他のオリンピックと同様にボランティアが運営に大
  きな比重を占めています。
   NTTでは、選手・役員の輸送を担う「運転手ボランティア」に社員90余名が
  登録して、大会期間中の選手・役員の選手村から競技会場までの行き帰りの輸送を
  担当します。
   また、世界から長野に集まる外国人が、商店など街角で困ったときにボランティ
  ア通訳が電話を通じて対応する「LAVOネット IN NAGANO*4」の設
  立に協力し、テレビ電話(フェニックス・ミニ)100台、通訳センターの設置場
  所の提供を行います。
   一方、「オリンピックムーブメント」の普及・発展に貢献することも長野冬季オ
  リンピックのゴールドスポンサーとしての大切な役割であることを認識し、オリン
  ピック文化プログラムへの参画・協賛や大会マークを利用した広報・宣伝活動を通
  じて大会の盛り上げに取り組んでいます。

5.グループ会社との協力について
   長野冬季オリンピック運営用の通信システムの提供、オリンピック通信ネットワ
  ークの構築、及び長野冬季オリンピック大会期間中の運営・保守にあたっては、「
  NTTドコモグループ」「NTTパーソナル通信網グループ」「モNTTファシリ
  ティーズ」「NTTテレコムエンジニアリンググループ」の4グループ会社ととも
  に取り組んでまいります。

6.大会終了後の通信基盤の活用について
   長野冬季オリンピック大会終了後は、長野冬季オリンピック大会を契機に構築し
  た通信基盤を有効に活用し、先進的マルチメディア地域の実現に向けて取り組んで
  いきたいと考えております。

7.NTT長野オリンピックホームページの開設
   http://www.ntt.co.jp/olympic/



(参考)

通信システム規模
  ◇一般電話         8,000回線
  ◇NAOC用内線電話    7,000回線
  ◇INS64        1,200回線
  ◇INS1500        200回線
  ◇専用線          2,000回線
  ◇公衆電話回線       2,700回線

 <映像伝送>
  ◇テレビ放送中継回線      145回線
  ◇フルネット用回線        74回線
  ◇CCTV回線          14会場
  ◇その他映像回線(県警等)    36回線

<用語の説明>
  *1 RTO’98  ・・・オリンピック放送機構’98
  *2 CCTVシステム・・・閉域テレビ(ClosedCircuitTV)シ
                ステム
                IBC(国際放送センター)に集められた国際映像
                を各会場に配信するシステム
  *3 INFO’98 ・・・報道関係者、IOC委員、IF(国際競技連盟)役
                員、選手が競技や選手の記録、リザルト情報、スケ
                ジュール、オリンピックニュースを引き出すことの
                できるコンピュータ・ネットワークを使った情報提
                供システム
  *4 LAVOネット IN NAGANO
                ランゲージボランティアネットワーク IN NA
                GANOの略。長野県、長野市、長野国際言語ボラ
                ンティア、中央通り活性化連絡協議会、長野冬季オ
                リンピック協力会、NAOC、NTTグループが構
                成団体となっている。



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