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                             平成10年1月19日

                           NTTプリンテック株式会社
                          株式会社情報通信総合研究所
                             日本電信電話株式会社


    Infoket電子出版でファイアウォールを越えた電子決済が可能に

 NTTプリンテック株式会社(以下 NTTプリンテック、本社:東京都中野区、代
表取締役社長:草加 英資)では、日本電信電話株式会社(以下 NTT、本社:東京
都新宿区、代表取締役社長:宮津 純一郎)が開発したWWWの通信プロトコルである
HTTP(HyperTextTransferProtocol)をベースとした鍵
配送プロトコルを用いて、WWWを利用できる企業内ネットワークからもInfoke
t電子出版有料実験*1での電子決済が利用可能なサービスを平成10年1月22日(
木)から開始します。
(Infoket電子出版のホームページ http://www.infoket.or.jp/)

1.背景
 平成9年6月11日より行っているInfoket電子出版有料実験は、20社以上
の情報提供者(IP)に参加していただきました。提供されたコンテンツも、PDF*
2あるいはエキスパンドブック*3を用いた電子書籍、雑誌記事、論文、新聞の連載記
事、ニュース、企業組織・ゴルフ・旅行・娯楽・地図情報から、クリップアート、教育
教材、競馬予想情報、第23回東京モーターショーの会場画像など4000点以上にも
のぼります。
 しかし、鍵配送プロトコル、電子クーポンの利用には専用の端末ソフト(ブラウザの
ヘルパーアプリケーション)が必要で、現状のサービスでは
 @他のセキュア通信と同様に、ファイアウォールのため企業内ネットワークから利用
  出来ない
 A端末ソフトのインストールが複雑である
という問題がありました。
 ファイアウォールは、企業内ネットワークとインターネットとの間に位置して、外部
からの進入、内部からの不用意なアクセスを防ぐため、予め決められた通信しか許可し
ない機能を持っています。しかし、この機能は、たとえ電子商取引を行なうための正当
な通信であってもファイアウォールを再設定しないと通信できないことを意味していま
す。結果的に、このファイアウォールが電子商取引の普及を阻害する大きな要因の一つ
となっていました。

2.新しいサービスのポイント

(1)ファイアウォールを越えた電子決済が可能
 現在普及しているファイアウォールでは、WWWのみが企業内ネットワークの各端末
から外部のサーバと接続できるように許可されているのが一般的です。そこで、Inf
oketの鍵配送プロトコルをWWW用の通信プロトコルであるHTTPをベースに再
構築し、このプロトコルをInfoket電子出版に適用しました。これによりファイ
アウォールの再設定なしに、またファイアウォール自身のセキュリティ強度を低下させ
ずに、企業内の各端末からInfoket電子出版のサーバとセキュア通信が可能とな
り、商品を購入できるようになりました。

(2)Infoket専用端末ソフトウェア(ヘルパーアプリケーション)の自動イン
   ストールが可能
 利用者がWWWサービスを利用する際に、最初の障壁となるのは、ソフトウエアのイ
ンストールです。そこで今回、ヘルパーアプリケーションのインストールプログラムを
実行するだけで、利用しているOSのバージョン、ブラウザに応じた各種設定を自動的
に行なう機能を開発しました。利用できるOSはWindows95またはNT3.5
1以降、およびWWWブラウザ(NetscapeNavigator3.0以降また
はMicrosoftInternetExplorer3.0以降)です。

(3)その他のサービス
 ・画像情報の著作権保護を目的に開発された「電子透かし技術」、「画像半開示技術
  」を取り込んだInfoProtect*4を本ヘルパーアプリケーションでご利
  用いただけます。
 ・従来、電子クーポンでしか購入できなかった商品のうち、1,000円以上の高額
  の商品についてはクレジットカードで直接購入できるようになります。

3.今後の展開
  ファイアウォールを越えた電子決済が利用可能になったことにより、今後積極的な
 広告・宣伝活動を行ない、利用者の拡大と商品の充実(InfoProtectを利
 用した画像販売、企業向けおよびオリジナル商品の拡大)をはかり、平成10年4月
 目途に事業化を目指します。


<用語解説>
*1Infoket電子出版有料実験:
 NTTプリンテックが平成9年6月11日から開始したインターネット上でのオンラ
 イン電子出版有料実験。NTTが開発した情報流通プラットフォーム「Infoke
 t」を利用し、株式会社情報通信総合研究所(以下 情総研、本社:東京都港区、代
 表取締役社長:本間 雅雄)が運営する電子商取引プロジェクトの実証・実験プロジ
 ェクトの一つとして展開している。

*2PDF(PortableDocumentFormat):
 電子文書の情報流通のためにAdobe社が開発したドキュメントフォーマット。プ
 ラットフォーム、アプリケーションに依存しない、印刷の体裁を保存出来るという特
 長がある。

*3エキスパンドブック:
 ボイジャー社が開発した電子出版用のフォーマット。編集が簡単で、パソコンの画面
 で読む事を前提にしており、日本語の縦書き表示が読みやすく表示できる。

*4InfoProtect:
 NTTが開発した、インターネットで画像情報を安全かつ確実に売買できるシステム
 。「画像半開示技術」と「電子透かし技術」を用いている。「画像半開示技術」では
 、見本画像に内容確認ができる程度にスクランブルをかけることができる。購入にあ
 たっては、Infoketによりスクランブル解除鍵が配送され、見本画像を元の画
 像に戻すことができる。「電子透かし技術」では、利用者に分からないように画像内
 に購入者IDが埋め込まれ、不正利用をトレース可能とすることで不正コピーを抑止
 することができる。




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