平成10年3月27日
報道発表資料
財団法人 社会経済生産性本部
日本電信電話株式会社
マルチメディア・ネットワーク等を利用した遠隔教育分野で業務提携
〜第一弾として 「日米ジョイントMBAプログラム」で遠隔地学習を実施〜
財団法人 社会経済生産性本部(以下 生産性本部、所在地:東京都渋谷区、会長:亀井
正夫)と日本電信電話株式会社(以下 NTT、本社:東京都新宿区、代表取締役社長:
宮津 純一郎)は、日本における高度な社会人教育等を推進し、今後の日本経済界及び産業
界等を支えるリーダーの育成に向けて、NTTのテレビ会議システム「Phoenixシリーズ」
と高速・大容量の光ファイバーネットワークを利用して、生産性本部が主宰する経営アカ
デミー(*1)での、新しい遠隔教育の実施に向けて業務提携することで本日合意しまし
た。
第一段として、経営アカデミーが米国ケース・ウェスタン・リザーブ大学(以下 CWR
U、所在地:米国オハイオ州クリーブランド市)(*2)のビジネススクール Weaterhead
School of Management(以下 WSOM)と提携して本年5月から実施する「日米ジョイ
ントMBAプログラム」の一部プログラムを「遠隔地学習(Distance Learning)」(*3
)として実施いたします。
1.背 景
高等教育は、学術社会のみならず社会や経済の国際化・情報化に伴い、大衆化が進んでい
ます。これは、社会人が生涯にわたり、働きながら最新かつ高度の知識、技術を習得するこ
とを目的に、大学院等で学ぶ機会が増えたことによるものと考えられます。しかし、社会人
が企業にいながら学ぼうとする場合、時間的、地理的制約によりフルタイムでの授業への参
加は難しく、これらの制約を解消していく必要があります。そこで、社会人教育の充実、通
信制大学院の設置等の教育ビッグバンに対応し、日本における高度な社会人教育を推進し今
後の日本経済界及び産業界を支えるリーダーの育成に向けて、「双方向通信技術」を駆使し
た全く新しい遠隔教育による教育システムを普及拡大していく必要があり、両者で検討して
いくこととしました。
2.提携内容
高度な社会人教育による将来の産業界、経済界を担う人材を育成するため、NTTの光フ
ァイバー等の通信技術やテレビ会議システム「Phoenixシリーズ」を利用したインタラクテ
ィブな遠隔教育システムを構築し運営していきます。
3.具体的な遠隔教育の展開について
(1)概 要
経営アカデミーが、CWRUのビジネススクール「WSOM」と提携して本年5月か
ら実施する日米ジョイントMBAプログラムの一部プログラムを「遠隔地学習(Distance
Learning)」として実施します。
(2) システム構成
テレビ会議システム「Phoenixシリーズ」を活用して、米国WSOM/CWRUの同
様のシステムと国際ISDN回線やインターネットVPN(*4)を経由して接続し、
日本と米国でのリアルタイムの双方向の授業を可能とします。(システム図は別紙参照)
4.今後の予定
生産性本部では、日本における高度な社会人教育等を推進し今後の日本経済界及び産業
界等を支えるリーダの育成に向けて、新しい遠隔教育による仕組み及び教育システムを同
本部の様々な研修コースやセミナー等へ展開していく予定です。
NTTでは、高速・大容量の光ファイバーネットワークを最大限に活用し、あらゆる分
野に最新コンセプトのマルチメディアサービスを提案する「PHOENIXプロジェクト」を推
進していますが、その一環として、マルチメディアの基本要素である映像、音声、データ
を介した国際レベルで遠隔教育を享受できる環境を整備し、幅広い分野で遠隔教育の導入
を喚起していく予定です。
* 1:経営アカデミー
昭和40年に開設の我が国長期ビジネス専門教育の草分け的存在で、経営戦略、マーケ
ティング、財務、人事労務など13コースを擁し、経営幹部育成の機関として大企業か
らの派遣を受け入れてきた実績を持ち、企業のトップや幹部を多数輩出してきています。
* 2:CWRU
理系の大学院大学からスタートし、ノーベル医学賞受賞者を多数輩出している大学と
しても有名ですが、最近では同大学のビジネススクールは「マルチメディア分野」や
「ヘルスケア・マネジメント分野」の教育では全米で特に優れていると評価されており
ます。
* 3:遠隔地学習(Distance Learning)
通信教育とは違い一般にマルチメディアをフルに活用して遠距離にいながら双方向で
ビジネススクールの授業等の教育を受けることをいいますが、最近では米国の大学・
大学院が積極的に推進し拡大しています。
*4:インターネットVPN
インターネット回線を使いセキュリティ、ファイアーウォール等の技術により品質を
高めたサービス。