NEWS RELEASE

                                    平成10年4月6日

               高速光アクセスシステムの国際標準化
            - マルチメディアサービスの低コスト化に向けて -


 本年2月、ITU-T/SG15会合において、高速光アクセスシステムの勧告草案(G983)が完成
しました。
 NTTでは、本勧告仕様に基づく高速光アクセスシステムである”ATM-PDS”(図1)の概要を、
来る4月8日、9日に開催する「NTT光の国際シンポジウム」において一般公開します。
 この勧告草案の基になった仕様は、光アクセスシステムの早期導入に関心のある世界の主要通信事
業者にNTTが呼びかけて設立されたデファクト標準仕様作成のための組織 FSAN(Full Services
Access Networks)(図2)において、NTTの提案を基に参加企業が協議して作成され、NTT
が代表してITU-T/SG15会合に提案したものです。また、NTTは、FSANでのデファクト標準の
作成及び、ITU−Tでの勧告草案完成に向けて精力的に活動した結果、ITU-T/SG15での勧告草案
が1年足らずで提案から完成にいたりました。このような迅速な国際標準化に向けた動きは、光化を
推進し、マルチメディアサービスを早期にかつ低コストで実現する上で、重要な効果があるといえます。
 

<FSAN設立の背景>
 世界各国では、アクセスシステムは各国が個別に導入しています。このため、必要となる装置の量産
が難しく、必然的にシステム調達コストが嵩んでしまい、初期導入コストが大きくなりがちです。
FSANは光アクセスシステムのデファクト標準を作成することで、導入初期においても量産効果による
コストの低減を狙っています。現在ではFSANには世界の主要通信事業者及びメーカーも参加しています。
<ATM-PDSシステム>
 ATMとは、音声、データ、映像等のあらゆる情報をすべて同じ長さのデータ(ATMセル)に分解して
通信する技術です。このため情報の通信速度に依存せずに各種情報を統合して扱うことができ、かつ高
速に通信することができます。
 ATM-PDSシステムでは、1台のNTTビル側装置(OLT)と複数のお客様宅側装置(ONU)を光合
分波器を用いて接続し、OLTを複数の利用者で共有します。システムの伝送速度は155Mbpsですので、
利用者一人当たり10Mbps程度の通信速度を確保した場合でも1台のOLTを16人の利用者で共有できま
す。この結果、マルチメディアサービスの提供に必要な通信速度を確保しながら、利用コストの低減が
実現されます。

<今後の展開>
 NTTは、高速光アクセスシステムの他、オペレーションシステムやサービス形態についても議論を深
めるため、今後もFSANでの活動を通して世界の主要通信事業者との協調を図って行く予定です。
(参考)
 NTT光の国際シンポジウムでは、ネットワークのディジタル化完了後のNTTの光ビジョン、マルチメ
ディアサービスの将来展望並びに、それを支えるさまざまな取り組みについてご紹介します。

   1.開催日時    平成10年4月8日(水)〜9日(木) 10:00〜16:30
            (9日は15:30終了)
   2.場所         東京国際展示場(東京ビッグサイト)
                   東京都江東区有明3−21−1
          



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