平成10年4月13日 君田村における高齢者福祉のコンテンツ流通の仕組みを検証する 共同実験の概要と本格的開始について NTTでは、通信ネットワークを利用したマルチメディア情報(コンテンツ)の流通を推進する サービスやシステムの開発に取り組んでいますが、この一貫として、NTT中国支社(支社長:福 井敏明)、広島県双三郡君田村(村長:藤原清隆)とエヌ・ティ・ティ中国メディアサプライ(株) (社長:仲田淳嗣)と共同で、高齢者が自宅に居ながら福祉サービスの利用や訪問介護の依頼、電 子メール等を活用して遠隔コミュニケーションができるなど、高齢者にとって生きがいのある生活 ができる仕組みを構築するために「高齢者福祉のコンテンツ流通に関する共同実験」について、平 成9年度より既に共同実験実施協定を締結し準備等を進めておりましたが、この度本格的に実験を 開始することとなりました。 今回の実験は、君田村の協力を得て、自治体における高齢者福祉のコンテンツ流通のビジネス化 を目的として実施するもので、本実験で得られた成果を君田村周辺の自治体や全国へ展開していく 予定です。 1.実験の背景 近年、わが国の高齢化は、高齢者人口の割合が増えるだけでなく、少子(産)化によって拍車が かかっており、2000年には全人口に占める65歳以上の高齢者の割合が14%を超える「高齢 社会」になるとの厚生省人口問題研究所の予測もあり、今後、各自治体の高齢者福祉分野への取り 組み・充実が重要な課題になっています。 NTTではこうした状況をふまえ、広島県でも比較的高齢化が進んでいる双三郡君田村の協力を いただき、高齢者福祉分野のコンテンツ流通に関する共同実験を実施することといたしました。 2.本格的実験の概要 (1)実験場所 広島県双三郡君田村 (2)実験期間 平成10年4月〜平成12年3月 (3)実験のねらい この実験を通して、通信ネットワークに自治体(君田村)向けのコンテンツを流通させる システムを構築し、1.サービス性、2.運用性、3.ビジネス性、4.技術面の検証を行います。 また、高齢者の方々の使いやすい操作環境およびサービスメニュー等の実験を行い、実験 参加者から意見や要望を収集し、高齢者福祉のコンテンツ流通の問題点や課題を明らかにす る予定です。 また、本実験の成果を君田村周辺の自治体や全国へ展開していく予定です。 (4)実験対象 住民側:50世帯 行政側:5施設 (5)コンテンツ管理センタ NTT中国法人営業本部内(平成10年8月ごろNTT三次支店へ移設の予定) (6)使用端末、導入時期 1.住民側 パソコン(TVIQ*、タッチパネル)等、平成10年3月(一部4月以降) *赤外線通信を用いて紙に印刷された絵や文字などに直接触れるだけで離れた ところからパソコン等を操作できるインタフェイス技術。 2.行政側 パソコン、平成9年12月(導入済み) (7)コンテンツメニュー 1.実験開始と同時に住民の方々がご利用できるサービス ●役場から住民へのお知らせ 健康相談の日程、イベントの紹介、お悔やみ、その他連絡事項 ●福祉制度情報 福祉サービス(ホームヘルプ・ショートステイ・デイサービス等)の内容紹介、 福祉施設の紹介 ●君田村ホームページ情報 イベント、特産品、見所の紹介、公共機関の紹介 ●くらしの情報 国民の生活に関する情報(高齢者の骨折事故、やけどに注意、食品の注意等) 2.実験開始時には行政側に導入し、検証後住民の方々へ提供を予定しているサービス ●福祉情報提供サービス 特別養護老人ホーム等の入退院管理、保健婦・ヘルパのスケジュール管理、ホー ムヘルプ・デイサービス・ショートステイ等の利用状況確認 ●公共施設予約サービス 村内にある公共施設(テニスコート・キャンプ場等)の予約 ●訪問介護・人材派遣情報サービス 介護を必要としたり、手助けを求めている人に対して、アドバイスや必要により 派遣を行うサービス ●コミュニティ情報サービス 電子メールや掲示板等を利用することにより、行政と村民、村民相互のコミュニ ケーションを活性化するサービス (別紙) 共同実験開始セレモニーの開催について 本格的に実験に着手することを記念して、下記の通りセレモニーを開催します。 記 (1)日時 平成10年4月15日(水) 14:30〜16:00 (2)場所 君田村医療保健センター (3)出席者 君田村、NTT、広島県、近隣市町村等の関係者 (4)内容 第1部 記念式典 ○挨拶 ○くすだまわり ○デモンストレーション説明 第2部 特別講話 講師:国立呉工業高等専門学校長 長町三生氏 <参考> ・資料中の用語の解説 ・君田村の概要 ・高齢者福祉のコンテンツ流通に関する共同実験ネットワーク構成 ・住民端末の概要
