平成10年5月15日 IPマルチキャストを用いた高速映像配信実験の開始について 〜映像・音声・テキストによるメディア・ミックス型通信の実現に向けて〜 日本電信電話株式会社(以下 NTT、本社:東京都新宿区、代表取締役社長:宮津純一郎)は、 コンテンツ情報提供各社(以下IP各社、別紙参照)と共同で、ISDNを利用した高速映像配信 の実験を平成10年5月19日(火)より開始します。 本実験の目的は、ISDNを利用したIPマルチキャスト(*1)による映像配信技術の検証と、 映像・音声・テキストなどを対話的なインターフェースにのせて提供する、メディア・ミックス型 の新しい通信形態の基盤構築にあります。実験では、特に、実サービスの運用で必要となる実用的 な技術に焦点をあてて検証していきます。 なお、ISDN回線契約者の方を対象に、実験に参加していただくモニターを、インターネットサイ ト上で募集します。モニタ−の方には、ISDN経由でIP各社が制作するコンテンツをお試しいた だきます。 1.実験の概要 本実験は、多数のアクセスユーザに対し、快適な環境で多彩なコンテンツをご利用いただくサービ ス形態の実現可能性を検討します。このため、映像配信方法としてIPマルチキャスト技術を採用し ます。ビデオオンデマンドなどで利用されるユニキャストと比較して、ネットワークやサーバの負荷 を格段に軽減させることがねらいです。また、ISDN回線を直接サーバにダイヤルアップ接続させ ることで、128Kbps(または、64kbps)の帯域をフルに活用できるようにします。これ らにより、既存のインターネットによる映像配信サービスに比べて、より高品質な映像を、情報提供 者から利用者に快適に配信できるようになると期待しています。 実験のため、映像配信サービス(名称「WAKWAK(わくわく)(*2)」)を、一般に公開して 実施します。IP各社には、コンテンツを実験に提供していただきます。モニターには、ISDN (128Kbps/64Kbps)で、センターにアクセスしていただき、IPが提供するコンテン ツをお試しいただきます。なお、モニターは、インターネット上のホームページで募集します。 (URL= http://www.wakwak.mbc.ntt.co.jp)本サービスは実験として行うため、情報料は無料 です。ただし、アクセスポイントまでの通信料は、利用者のご負担となります。 2.実験の内容 今回の実験では、IP各社及びモニタ−の協力のもと、以下の項目について検証します。 (1)IPマルチキャストによる映像配信技術の検証 1.同時アクセスに対するサーバの負荷耐久性 2.ユーザ認証及びアクセス制限 3.ISDN網での映像制御方式 (2)映像配信技術を利用した新しい通信サービス形態の構築 1.コンテンツ及びユーザ・インターフェースの検討 2.ユーザ・アクセス状況の調査 3. 実験におけるNTTとIP各社等の役割 (1) NTT 1. サーバシステムの提供 2.映像配信技術の検証 3. ユーザ・インターフェース構築 4. システム運用 (2) IP各社(別紙) 1. コンテンツの提供及び検討 2. ユーザ・ニーズの調査 (3)モニタ− 1.センタサーバーの利用 2. IPが提供するコンテンツへのアクセス 3. アンケート等への協力 4. 公開実験で提供する映像配信サービスのメニュー (1) WAKWAKミリオンストリーム 番組表形式の画面に基づき、スポーツや地方情報などの映像コンテンツを配信します。 (2)WAKWAKミリオンデマンド いつでもどこからでも、ゲームや音楽、映像、画像などのライブラリから、欲しい情報を 取り出せるようにします。 (3)WAKWAKミリオンライブ スポーツやイベントなどのライブ中継を行います。 (4)WAKWAKフォーラム 登録された会員向けにネットワーク講演会や学習塾などのインタラクティブな映像を配信 します。 5.今後の予定 当初は、ライブ中継を中心とした映像、知りたいときに情報が取り出せる映像と組み合わせたオン デマンド型の映像を配信する実験を中心に実施します。また、順次カルチャー講座などの参加型の映 像や、オンライン・オークション、人気投票などモニターからの情報発信を伴なうインタラクティブ な映像配信の実験をIP各社の協力を得て実施する予定です。 6. 実験期間及び提供範囲 (1)実験期間 :平成10年5月19日(火)〜平成10年12月末 (2)提供範囲 :東京23区内にアクセスポイントを設置します。 *1:IPマルチキャスト 1対N(多)の同時情報配信を可能にする、IP(Internet Protocol)の通信手順のひとつ。 通常のIP通信(ユニキャスト)ですと、配信する情報が同一であっても受信者それぞれに情報を配信 しなければなりませんが、IPマルチキャストの場合は、一回ですべての受信者に情報を配信できます。 受信者が増えても、ネットワークやサーバにかかる負荷がほとんど変化しないため、アクセスが集中す る魅力的なコンテンツ配信などに、特に適しています。 * 2:WAKWAK(わくわく) 利用者が「わくわく」するような、魅力的なコンテンツを提供できる通信サービスであるとこ ろからきた名称です。 (別紙)WAKWAK実験参加の情報提供者一覧 (参考)WAKWAK画面の例
