平成10年5月19日 報道発表資料                                      日本電信電話株式会社                            ブイ・ディー・オーネットジャパン株式会社           ビデオ・オン・デマンドシステムおよび簡易放送システムを安価に構築                「ええぞうサーバ」パックの販売開始について  日本電信電話株式会社(以下 NTT、本社:東京都新宿区、代表取締役社長:宮津 純一郎)及び、ブ イ・ディー・オーネットジャパン株式会社(以下 VDOnet、本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:加藤 充)(*1)は、イントラネット(WAN、LAN含む)でのビデオ情報配信に最適なビデオサーバ・パッケー ジ「ええぞうサーバ」パックを、6月1日(月)より販売開始します。なお、オプションとして、リアル タイムに放送サービスを可能とするパッケージも用意しました。  NTTは、VODnetより、ネットワーク上で映像配信するためのVDOliveサーバソフトウェア(*2)等 の提供を受け、様々な映像情報をオン・デマンドで提供するビデオ・オン・デマンド・サービス「ええぞ う128ワールド」(*3)を開発し実験を行っています。これまでの実験により、下記の確認や検証等 ができたことから、この度、パッケージ化して販売を行うものです。  ・ISDN帯域での映像・音声圧縮技術や映像サーバ技術等の確認ができ、これらの活用により、いつ でも安定した高画質・高音質のビデオ配信が可能になったこと。  ・リアルタイムに映像情報を伝達できる簡易放送システムとしても活用できること等が 検証できたこと。  ・ISDN回線の急増など市場が拡大しつつあること。 2.「ええぞうサーバ」パックの概要 (1)「ええぞうサーバ」パックは、WAN用、LAN用の2種類を用意しました。 <1>WAN用サーバパックは、ISDN回線を用いてサーバにダイヤルアップ接続することにより、128kbps     までのビデオ配信が可能です。 <2>LAN用サーバパックは、LANを用いて最高512kbpsまでのビデオ配信が可能です。 (2)ビデオ配信方法に合わせて、WAN用、LAN用それぞれ下記の4タイプを用意しました。 <1>「オン・デマンド・サーバ」パック <2>「ユニキャスト放送(*4)」パック <3>「マルチキャスト放送(*5)」パック <4>「フル装備」パック (上記<1>〜<4>の全てを含んだパック) 各パックの内容は、別紙のとおりです。 3.「ええぞうサーバ」パックの特徴 (1)安定した高画質のビデオ配信    ISDN回線の高速性を最大限に活かし、インターネットでは実現困難な安定した高画質のビデオ配   信が可能です。 (2)著作権を保護したビデオ配信    オン・デマンド・サーバには、コンテンツの不正利用を防御するコンテンツプロテクション機能  (*6)があることから、著作権を保護したビデオ配信が可能です。 (3)容易な操作性    ビデオ情報を圧縮したコンテンツをビデオサーバにコピーし、インターネットブラウザからマウ   ス操作するだけで、いつでも簡単にビデオ視聴が行なえます。 (4)高音質    音声圧縮は、NTTが開発したTwinVQ(*7)を使用しました。これにより、CD並みの音質を実現   し、ステレオ音声も可能としました。 (5)小規模サーバで長時間のビデオ蓄積    ビデオ配信は、VDOnetが開発した独自の圧縮方式により画像を圧縮して配信します。一般的なビ   デオ配配信技術のMPEG 1方式(*8)のディスク容量に比べて10分の1と小容量のため、小規模   サーバで長時間のビデオが蓄積可能です。 (128kbps帯域のビデオ圧縮の場合、2Gbyteのハードディスクで約30時間のコンテンツが蓄積でき   ます) (6)確実な認証性    ビデオ配信の際は、不正なアクセスを防ぐため、IDとパスワードによる認証、ならびにISDN   回線の番号通知機能により、送信先の確認が行えます。 4.「ええぞうサーバ」パックのシステム (1)サーバ(蓄積装置)    現在イントラネットで数多く使用され、ビデオサーバの構築、運用も容易にできるWindowsNTを   搭載したサーバを選択しました。 (2)エンコーダ(ビデオ圧縮装置)    映像データを記録するエンコーダも、特殊装置を用いずにコンテンツの登録、修正が容易に行え   るWindows95搭載パソコンを使用しています。 (3)ビデオプレイヤーソフト(ビデオ視聴用ソフトウェア)    優れた操作性で多くのお客様から利用されているWindows95/NT搭載パソコン、及びApple社の   Macintoshで動作可能なビデオプレイヤーソフトを用意しました。 5.活用想定事例 (1)本社と支社、支店間を結ぶイントラネットなどにスムーズに導入できるため、例えば、社員教育用   として新商品の紹介ビデオや販売方法等のビデオを本サーバパックに取り込むことにより、各支社・   支店で効率的に教育ができます。 (2)全国に多数、窓口のある旅行代理店や各種物販チェーン店等では、従来、膨大な本数の商品紹介ビ   デオ等を用意し、各店に配布していましたが、本サーバパックを利用することにより、いつでもどこ   からでもビデオ情報が見れるようになることから、きめ細かな情報発信の実現に加え、ビデオパッケ   ージの制作・配送経費等も大幅に削減できます。 (3)高品質な映像配信が安価に行えるため、映画製作会社等が会員向けサービスとして、自主製作した   映画やアニメ等の映像コンテンツを配信する事業が容易に実現できます。 (4)リアルタイム放送機能を使うことにより、企業のトップが全社員に経営方針等を容易に伝達するこ   とができるなど、社内のコミュニケーション手段としての活用が考えられます。 (5)無人の工場や倉庫等に導入することにより、本社等から遠隔でリモート監視するシステムが容易に   構築できます。 (6)他にも、各種教育機関が遠隔授業や通信教育などで利用する等の用途も考えられます。 6.販売開始日 平成10年6月1日(月) 7.販売価格 WAN用、LAN用ともに同一価格です。 <1>「オン・デマンド・サーバ」パック:300万円より <2>「ユニキャスト放送」パック:300万円より <3>「マルチキャスト放送」パック:350万円より (マルチキャストビデオプレイヤーソフト50ライセンス含む) <4>「フル装備パック」:500万円より ※お客様のご要望やシステム環境により、工事費等を含み価格が異なります。 8.販売元 (1)NTTマルチメディアビジネス開発部 ええぞうサーバパック担当(TEL 03-5200-4520) (2)ブイ・ディー・オーネットジャパン ええぞうサーバパック担当(TEL 03-5456-8540) *1:ブイ・ディ・オーネットジャパン     VDOnet社(イスラエル:本社)が、1996年に日本法人として設立した会社で、インターネットや   イントラネット上でも利用できるビデオ配信とテレビ電話に関する専門技術、および、その製品群を   開発しています。 *2:VDOLiveサーバソフトウェア    VDOnet社独自の動画圧縮技術を使った、ビデオをネットワーク(WAN,LAN含む)で配 信するサーバソ   フトウェア。特にISDN回線の高速性を最大限に活用するように開発されているので、安定した高画質   なビデオ配信が可能です。 *3:ええぞう128ワールド    ISDN回線のもつ128kbpsの高速性・大容量性を活かして毎日のビジネス情報、映画の予告編や生活   情報、観光ガイド、さまざまな映像情報約4000タイトルをビデオ・オン・デマンドで提供している実   験サービスです。   *詳細は、「ええぞう128ワールド」紹介のホームページをご覧下さい。   URL:http://www.eezo128.ne.jp/ *4:ユニキャスト放送    ネットワークを使った放送方法の一つで、サーバ上の同じビデオ情報を配信先に個別にビデオ配信   するものです。そのため配信数に応じてビデオサーバ、ネットワークの容量が必要です。 *5:マルチキャスト放送    IPマルチキャスト方式(※)を用いた放送方法です。 (※)IPマルチキャスト方式    IP(InternetProtocol)の通信手順の一つで1対N(多)の同時情報配信を可能にします。    通常のIP通信(ユニキャスト)の場合、配信する情報が同一であっても受信者それぞれに配信し    ますが、IPマルチキャスト方式の場合、一回ですべての受信者に情報を配信できます。受信者が    増えてもネットワークやサーバにかかる負荷がほとんど変化しないため、アクセスが集中するビデ    オ配信などに特に有利です。 *6:コンテンツプロテクション機能    ビデオコンテンツ制作時にあらかじめ指定したビデオサーバ上でのみ、制作したビデオ配信が可能   です。このためコンテンツの著作権を簡易に保護するための機能を実現しています。 *7:TwinVQ    NTTが開発した音声圧縮技術で、音楽の持つ豊かな表現力を維持しながら情報伝送量を圧縮する技   術です。ISDN回線を用いても臨場感あふれるステレオ音声での通信が可能です。 *8:MPEG 1方式    動画圧縮縮方式の一つで、国際的に標準化された規格です。

NTT NEWS RELEASE