平成10年6月17日 高速光アクセスシステム共同開発についてのベルサウス社との合意 NTTとベルサウス社注1とは高速光アクセスシステム注2を共同で開発することに 合意し、このたび共同開発を開始いたしました。 NTTでは、情報流通サービス展開に向けてより高速でより安価なネットワークサー ビスの基盤技術の開発に取り組んでいます。高速光アクセスシステムはこの基盤技術の アクセス部分として、電話サービスのような低速サービスからメガリンクサービス注3 や高速OCNサービスといった高速サービスまでを、単一のシステムで経済的に提供し ます。 高速光アクセスシステムは、FSAN(Full Service Access Networks)注4を中 心に検討されています。NTTはこれまでも、高速光アクセスシステムのインタフェー ス仕様をFSANを通してITU−T勧告として確定させる上で主導的な役割を果たす など、国際標準化活動を積極的に推進してきました。 今回の合意では、NTTとベルサウス社とが、高速光アクセスシステムに関する技術 的ノウハウやデータを持ち寄ることによりシステムの共通技術仕様注5を作成し、さら にFSANを通してこの共通技術仕様を世界的規模に普及させること、を目指していま す。このような合意は日米の通信会社では初めての画期的な試みであり、以下のような 効果が期待できます。 ○技術的ノウハウやデータの共有により、両社は単独で開発する場合に比べて技術情報 が増加するため、技術完成度を迅速かつ効率的に高めることができます。 ○FSANを通して、共通技術仕様のデファクト標準化を推進することにより、より多 くのメーカが高速光アクセスシステム装置の製造に参入し易くなります。この結果、よ りコストパフォーマンスの高い装置をグローバルに調達することが可能となります。 ○仕様の共通化により、両社は今後この仕様に基づいて高速光アクセスシステム装置を 発注することができるようになります。このためメーカは、市場規模の拡大、開発資源 の集中投資、及び製品系列の単純化が可能となり、製品コストの低減が期待できます。 NTTとベルサウス社とはアクセス系技術全般に渡り情報交換を行うことについ ても既に合意しており、今後はアクセス系のシステム構成技術や光ファイバ配線技 術等について、より広い範囲での協力関係を深めていく予定です。 ■高速光アクセスシステムの構成図 注1:ベルサウス社 本社はジョージア州アトランタにあり、米国南東部の9つの州を地盤とする地域ベル の一つ。加入者数2300万。 注2:高速光アクセスシステム ATM−PDS技術を基に経済的なアクセス網を構築するシステム。高速光アクセス システムの構成図。 注3:メガリンクサービス NTTのATM専用線サービスの名称。 注4:FSAN 光アクセスシステムの経済化を狙いとして、NTTが光アクセスシステムの早期導入 に関心のある世界の主要通信会社に呼びかけて設立されたデファクト標準組織。 注5:共通技術仕様 インタフェース仕様に加えて各種機能配備等を含めた技術仕様。
