平成10年6月18日                           日本電信電話株式会社                           NTTプリンテック株式会社     ネットワークの負荷を軽減するプッシュ型情報配信システムを開発     −情報配信サービス「Infoketニュース」の試行サービスを開始−  NTTでは、最新のニュース記事などの見出しを利用者の興味の変化に応じて自動的に選別す ることにより情報転送量を軽減するプッシュ型情報配信システムを開発しました。  プッシュ型情報配信システムとは、インターネットを通じ、情報発信者から利用者へ情報を 定期的に配信する仕組みです。  今回NTTが開発したシステムは、情報の見出しのみを配信することにより従来のプッシュ型 情報配信システムの問題点であったネットワークなどにかかる負荷を軽減するとともに、各見 出しへのアクセス履歴をもとに、利用者の興味に合った見出しを自動的に選別して配信するプ ッシュ型情報配信システムです(図1)。  また、本システムでは専用クライアントソフトが不要であり、誰でも簡単に利用できます。  NTTでは6月19日から、本システムの実用性を検証し、新たな情報提供サービスの可能性を 調査するため、NTTプリンテック株式会社と共同で新聞情報や技術関連の最新情報を配信する 「Infoketニュース」(http://news.infoket.or.jp/)の無料試行サービスを開始します (図2)。 <開発の背景>  WWWによる情報公開が盛んになるにつれ、インターネット上の情報量は膨大なものになっ てきています。このため、利用者が必要な情報を素早く見つけだすことはますます困難になっ ています。  こうした状況下、利用者が求める情報を自動的に配信するプッシュ型情報配信システムが、 より快適な情報サービスを実現する技術として注目を集めていますが、従来のプッシュ型情報 配信システムでは、情報内容の全てを一括して利用者へ配信する仕組みのため情報転送量が膨 大になり、ネットワーク、情報提供者側のサーバ、利用者のパソコンにかかる負担が大きなっ てしまうといった問題点がありました。  NTTでは、このような点を踏まえ、ネットワークなどの負荷を軽減し、快適な情報提供サー ビスを実現する新しいプッシュ型情報配信システムの開発に取り組んできました。 <技術のポイント>  今回開発したプッシュ型情報配信システムは、NTTが新たに開発したプッシュ型情報配信技 術「InfoTuner」と、以前より研究を続けてきたパーソナル化情報提供技術「InfoBroket」を 組み合わせたものです。 (1)プッシュ型情報配信技術「InfoTuner」 ○「見出し」のみを定期配信し、ネットワークなどへの負荷を軽減  今回開発した「InfoTuner」は、コンテンツの「見出し」だけを利用者に配信するため、転 送する情報量が削減され、ネットワークなどへの負担を軽減することができます。利用者は送 られてきた「見出し」の中から知りたい項目を選択することで通常のWWWブラウザの機能に より、詳細な情報を入手することができます。 ○専用クライアントソフトが不要  「InfoTuner」は、利用者が情報提供者のWWWサイトにアクセスした際に、情報を定期的 に取得する最新のソフトを利用者のパソコンに自動的に組み込みます。このため従来の方式の ように、利用者が自分の手で専用クライアントソフトをパソコンに組み込んで設定を行う必要 がありません。  また、この自動的に組み込まれるソフトは、パソコンの機種やOS(基本ソフト)、ブラウザ の種類に依存しないプログラム言語JavaScript(ジャバスクリプト)で作成されていますの で、どのような環境下でも利用することができます。 ○既存のWWWコンテンツをそのまま活用  今回開発したシステムは、情報提供者が運営するWWWサーバに蓄積された情報から、 「InfoTuner」の自動登録機能により、見出しと対応する本文のURLを自動取得し、利用者に 配信するものです。  このため、既存のWWWサーバ内のコンテンツを再加工しないで、そのままプッシュ型情報 配信サービスのコンテンツとして活用することができます。  配信された見出しは、情報提供者のコンテンツに自動的にリンクされますので、利用者は配 信された見出しの中から見たい項目を選択し、詳細な内容が掲載されているWWWサイトを閲 覧することができます。 (2)パーソナル化情報提供技術「InfoBroket」  今回開発したシステムは、「InfoBroket」の技術をプッシュ型情報配信システムに適用する ことにより、各利用者の見出しへのアクセス履歴からおのおのの利用者の嗜好を分析し、配信 する見出しを個別に自動選別することができます。また、利用者の興味をあらわすデータは利 用者の端末側で保持され、端末からサーバに匿名で送付するため、利用者のプライバシーも保 護されます。 <今後の展開>  NTTでは、今後約3ヶ月間の試行サービスを通して本システムの有効性の評価・分析を行い、 新たな情報提供サービスの実現に向けて研究を進めます。  また、共同実験を行うNTTプリンテック株式会社では、約3ヶ月間の試行サービス後、9月 上旬を目処に有料コンテンツの配信を含めた情報サービスの実施と、地域や学会などコミュニ ティ向け情報のプッシュ型情報配信支援サービスの提供を予定しています。 <試行サービスについて>  本サービスの利用を希望される方は、通常のWWWブラウザにより、「Infoketニュース」サ ービスサイトもしくは下記の情報提供協力会社のサイトにアクセスすれば、無料で新聞記事、 技術ニュースなどの最新情報を受けることができます。また、パソコン立上げ時に自動的に サービスを起動することもできます。  なお、ご利用される方々には、本サービスの開始時に、匿名で年齢、居住地域など簡単なア ンケートに答えて頂き、今後の情報選別に活用させて頂きます。 ○試行サービスへの情報提供協力会社(平成10年6月19日現在) (株)アルク:英語など語学教育関連の情報提供(http://www.alc.co.jp/) (株)日刊スポーツ新聞社:スポーツ記事の情報提供(http://www.nikkansports.com/) (株)日経BP社:BizTechなど技術関連の情報提供 (http://www.nikkeibp.co.jp/) (株)毎日新聞社:新聞記事「Daily Click」の情報提供 (http://www.mainichi.co.jp/) (株)読売新聞社:最新の新聞記事ニュース等の情報提供(http://www.yomiuri.co.jp/) NTTプリンテック(株):「Infoket電子出版」の最新コンテンツ情報の提供 (http://www.infoket.or.jp/)

NTT NEWS RELEASE