NEWS RELEASE


平成10年11月4日
日本電信電話株式会社

東淀川ビル故障発生原因について



 NTTでは、平成10年10月28日に発生した東淀川ビル内中継用専用装置の故障について調査を行ってまいりましたが、その内容が解りましたのでご報告します。



1.故障原因


 東淀川ビル内において、故障した中継用専用装置に電力を供給する電源システムは、同時に他のいくつかの装置に電力を供給しているが、次の特徴を持っていた。

(1)給電線の配線長が長く、システムのインダクタンスを高める原因となっている。
(2)また、システム全体の消費電流が通常のシステムよりも2倍程度大きいことも特徴である。
(3)さらに、電力供給をうける通信システム側においては、装置の小型化に伴い、その内蔵するコンデンサの容量は一般に小容量化してきており、今回故障した電力系につながる通信装置類のコンデンサ容量も従前と比べ小容量化していたと推定される。


 以上のような環境条件の中で、同一電源系統にあるが既に使用を止めていた加入者線試験装置(SULTS)について、そのヒューズの撤去を行ったところ、このヒューズのシステム側に位置していたコンデンサがその給電回路から外れることにつながり、関連する給電回路が発振状態となり、この為プラスマイナス10V程度の電圧変動が発生した。

 この電圧変動により中継用専用装置の電源のオン・オフが連続的に発生し、同装置のメモリ内容が破壊され、電圧安定後もメモリ内容の修復に時間を要し、長時間の故障となった。


(参考)電圧発振条件



2.実施する対策


(1)今回の故障と類似条件の中継用専用装置導入局(全国で2箇所)についてはすみやかに措置を実施します。

その他の局所については、電圧変動の発生メカニズムの徹底解析を行った上で、適切な対策を実施します。

(2)110・119回線については、警察庁・消防庁と協議のうえ、復旧手順の見直しや情報連携の強化を行います。さらに、公衆網への迂回実施方法の改善を行います。

航空管制用回線(最重要回線)の分散総点検と必要な対策を実施します。

(3)お客様に対しては、故障原因及び対策について、直接ご説明するほか、ホームページにより情報発信するとともに、フリーダイヤルによるコールセンタにおいて、広くご意見・ご要望をお伺いすることとします。
・フリーダイヤル0120−000074
・FAX0120−000091
・故障に関するホームページURL(故障の概要・問い合わせ)

http://www.bch.isp.ntt.co.jp/koho/


 今後は、全社的な委員会を設置し、より信頼性の高い通信システムへの改良や、万一事故が発生した場合の緊急体制の確立を早急に検討実施してまいります。




別紙

大阪・東淀川ビル 故障原因及び今後の対策について
 1.東淀川ビル故障発生原因について
 2.作業内容(ヒューズ抜去)
 3.電圧変動発生のメカニズム
 4.今後の対策
 5.お客様への対応




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