平成10年11月12日

学校法人専修大学
日本電信電話株式会社



オンデマンド遠隔講義システムの構築、及び共同実験の開始について
−学内や自宅のパソコンからオンデマンドで受講−


 学校法人専修大学(以下 専修大学、神奈川県川崎市、学長:出牛 正芳)と日本電信電話株式会社(以下 NTT、本社:東京都新宿区、代表取締役社長:宮津 純一郎)は、専修大学の構内ネットワーク及びISDN回線を用いて、オンデマンドとリアルタイム方式により地理的、時間的制約のない遠隔教育を可能とする分散型学習支援システム「キャンパス・オンデマンド」を構築し、その検証を行う共同実験を、平成10年11月17日(火)より開始します。


1.


概要


 本実験は専修大学が、NTTの技術協力を得て、就職試験や病気などの諸事情により講義を受講できない学生の学習フォローアップや、より深い学習理解を得るための補完的な使用を目的に、既存のネットワーク(構内LAN)や公衆回線(ISDN)を利用した「オンデマンド映像配信実験」や「リアルタイム映像配信実験」を行うものです。

 また、従来の映像配信システムと比べて、システムの構築費用が格段に安く、しかも汎用的、かつ高品質の映像提供が行えます。



2.


目的


(1)

マルチメディアを活用した分散型の学習を支援し、従来型教育の補完と高度化を図ります。


(2)

講義コンテンツを蓄積し、獲得したノウハウをもとに、学内外に新しい形態による在宅講義や課外講座などの知的サービスの提供を行います。


(3)

将来は、大学における単位の設定や評価方法を含めた教育の枠組みや制度の在り方を検証します。


3.


実験の内容


(1)

オンデマンド映像配信実験
a.自由な時間と場所でのマイペースな学習を実現
・過去の講義コンテンツをいつでもどこからでも視聴可能です。
・同時に複数の端末からアクセスが可能です。

b.

講義コンテンツの蓄積
・講義(バックナンバー)を容易な操作でデジタル化して保存します。


(2)

リアルタイム映像配信実験
a.遠隔で講師と学生間のコミュニケーションを実現
・電子メールによる質問の受け付け、回答が可能です

b.

様々な場所からのアクセスが可能
・離れた場所でも、講義やセミナー等の受講が可能です


4.


実験の形態

(1)

実験期間

 平成10年11月17日 (火)から約3年間を予定。

(2)

実施場所

 専修大学生田キャンパス(神奈川県川崎市多摩区東三田)を中心に開始します。システムの利用方法や設備などの体制が整い次第、神田キャンパスや姉妹校など全国の専修大学の関連機関に順次拡大して行く予定です。

(3)

対象者

 専修大学に籍を置く全学生。ただし、キャンパス外からアクセスするには、ISDN回線及びパソコンを所有する学生に限られます。

(4)

利用形態
a.構内LAN利用の場合
生田・神田キャンパスの構内LANにパソコンを接続することにより、128Kbpsの伝送速度でオンデマンドサーバにアクセスし、講義映像や学習教材の情報を検索・受信できます。

b.ISDN利用の場合
学生寮や学生宅からISDN回線でダイヤルアップ接続(128Kbps)することにより、大学のサーバにアクセスし、講義映像や学習教材の情報を検索・受信できます。


5.


システム構成

 大学構内の既存のLAN設備やISDN回線を利用して高画質で安定した映像が提供できるNTTのビデオソリューション・パッケージ"ええぞうサーバパック"(*1)をベースに使用します。これにより、テキストデータはもちろん、映像情報の配信・講義映像、参考資料の検索がいつでも可能となります。


6.


各社の役割

(1)

専修大学
 これまで蓄積してきたコンピューターを活用した講義などの情報や教育ノウハウを、マルチメディアを利用した教育分野に活用します。さらに、これらの情報を多数のパソコンが構内ネットワーク(ATM-LAN)で接続されている情報科学センターや図書館でオンデマンド利用できるようにします。その他課外講座で活用したり、神田校舎や関連校へ情報配信します。またISDN回線を利用して、学生寮、学生宅などを対象とした遠隔教育を実施します。

(2)

NTT
 イントラネット(WAN、LANを含む)やISDN回線を利用した映像情報の配信・検索技術やノウハウなどを活用して、高画質で安定した映像を提供できるシステム構築に協力します。


7.


今後の予定

(1)

専修大学では、当面、やむを得ない理由により受講ができない学生や、健康上の理由などで受講できない学生をまず対象とし、段階的に全学的な取り組みとして検討していきます。

 将来は、資格取得などの課外講座や他大学との連携、学外向けの生涯教育などに幅広く展開していきます。


(2)

NTTでは、この「キャンパス・オンデマンド」システムが、教育における新しいメディアとなる可能性を、ソフト・ハードの両面から専修大学と共に追求していきます。

 さらに(社)私立大学情報教育協会(*2)など全国の教育機関の協力を得て、このシステムを新たな教育システムとして普及・発展させていきたいと考えています。




*1:ええぞうサーバパック
NTTが開発した、イントラネット(WAN、LAN含む)でのビデオ情報配信に最適な、安価で汎用的なオンデマンド映像配信システム。WAN用、LAN用の2種類あり、WAN用の場合、最大128Kbps、LAN用の場合、最大512Kbpsまでのビデオ配信が可能です。

また、リアルタイムに映像情報を伝達できる簡易放送システムとしても活用できます。



*2:


(社)私立大学情報教育協会
私立の大学、短期大学、高等専門学校における情報教育の振興・充実を図るために設立された団体です。


別紙

 専修大学「キャンパス・オンデマンド」イメージ図




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NTT NEWS RELEASE