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NTT持株会社ニュースリリース

2016年9月13日

『日本初の商用デジタル電子交換機』として「D60形ディジタル交換機」が
国立科学博物館「未来技術遺産」に登録

 日本電信電話株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:鵜浦博夫、以下 NTT)が運営する「NTT技術史料館」所蔵の「D60形ディジタル交換機」が、『日本初の商用デジタル電子交換機』として、日本の科学技術の発展を示す貴重な資料であると選出され、国立科学博物館の「重要科学技術史資料(愛称:未来技術遺産)*1」に登録されました。
 1982年に導入された「D60形ディジタル交換機」は、交換機能すべて(制御部・通話路スイッチ部)のデジタル化を実現した交換機で、電話局間をつなぐ中継用デジタル交換機として、交換機の小型化・収容数増の実現、ネットワークの大容量化・経済化に貢献しました。
 また、音声のみならず音声以外の情報を同様に伝送可能なネットワークのデジタル化は、その後の高度情報化社会を見据えた先進的な取り組みでもあり、その一歩である「D60形ディジタル交換機」の急速な普及は、翌1983年より導入された加入者用のデジタル交換機(D70形)とともに、ISDN*2など高度で多様な情報通信サービスの発展を支える礎となっています。
 9月6日(火)に登録が発表され、本日9月13日(火)に登録証が授与されました。

*1重要科学技術史資料(愛称:未来技術遺産)
平成20年より、独立行政法人国立科学博物館が、「科学技術の発達史上重要な成果を示し、次世代に継承していく上で重要な意義を持つ科学技術史資料」および「国民生活、経済、社会、文化の在り方に顕著な影響を与えた科学技術史資料」の保存と活用を図るために重要科学技術史資料(愛称:未来技術遺産)とする登録制度。
プレスリリース:http://www.kahaku.go.jp/procedure/press/pdf/156236.pdf 
*2ISDN
Integrated Services Digital Networkの略。電話回線をデジタル化することにより、電話やファックス、データ通信などの通信サービスをデジタル信号で統合して扱うことのできる国際標準規格のデジタル通信網。

D60形ディジタル交換機開発の背景

 1890年に東京-横浜間にて手動交換機を用いて始まった電話交換業務では、増大する需要に応えるため、自動交換機であるステップバイステップ交換機を1926年に導入しました。その後、クロスバ交換機の導入により、遠方へも即時に電話がつながる広域自動即時化が実現し、国内に広く電話が普及することとなりました。
 電話の普及に伴い高度な電話サービスへの期待が高まったため、交換機の一部(制御部)をデジタル化し、ソフトウェア技術を採用した電子交換機(アナログ電子交換機)を開発しました。1970年代にはD10形自動交換機などを導入し、プログラム(ソフトウェア)で交換機の動作を制御できるようにしました。

 電子交換機の研究開発が始まった1950年代からデジタル化の検討は行われていましたが、当時は経済性の観点から、交換機の交換機能すべてをデジタル化するには至りませんでした。その後、1970年代の集積回路(LSI)技術・時分割交換技術などの発展を背景に、アナログ部品で構成されていた通話路スイッチ部を含め、中継交換機内の交換機能すべてをデジタル化した「D60形ディジタル交換機」を開発し、日本初のデジタル電子交換機として商用化しました。

(1)集積回路(LSI)技術

 多数の素子(電子部品)を一つの半導体チップにまとめたもので、1970年代に集積度が飛躍的に向上しました。
 また、製造技術の進歩により量産化・高信頼化が進み製品価格も下がったため、「D60形ディジタル交換機」への実用が可能となりました。

(2)時分割交換技術

 符号化された音声信号や音声以外のデジタル信号を、時間をずらして送受信することにより交換機能を実現する技術です。
 「D60形ディジタル交換機」では、LSIを用いた「時分割スイッチ」を組み入れています。
 D60形より前の電子交換機では,アナログの通話路スイッチを用いた「空間分割交換」方式が用いられていました。

D60形ディジタル交換機(NTT技術史料館所蔵)

D60形ディジタル交換機(NTT技術史料館所蔵)

参考:NTT技術史料館とは

 NTT技術史料館は、日本の通信事業のルーツから日本電信電話公社発足以降の半世紀を中心に、NTTグループの電気通信に関する研究・技術開発の歴史的資産を集大成した施設です。1,500点以上の技術史料を「歴史をたどる」と「技術をさぐる」の2部構成で紹介しています。
 NTT技術史料館の所蔵・展示史料には、今回登録された「D60形ディジタル交換機」のほか、これまでに以下の技術史料が「未来技術遺産」に登録されています。
 NTT技術史料館では、自由にご来館いただける一般公開を行っております。詳細はNTT技術史料館ホームページ(http://www.hct.ecl.ntt.co.jp/ )をご確認ください。

  • 2010年度登録(第00060号)
    1. (1)内航船舶無線電話装置 NS-1号 JAA-333
    2. (2)ワイヤレステレホン(大阪万博の携帯電話)
    3. (3)自動車電話 TZ803A
  • 2011年度登録(第00084号)
    1. (1)マイクロ波4GHz帯用進行波管 4W75A
  • 2011年度登録(第00087号)
    1. (1)ポケットベル B型 RC11 2点
  • 2012年度登録(第00105号)
    1. (1)D10形自動交換機
  • 2014年度登録(第00142号)
    1. (1)ポケットベル送信装置(TC-11形送信装置、TC-15形送信装置、CE-15形A符号化装置)

本件に関するお問い合わせ先

NTT情報ネットワーク総合研究所

企画部 広報担当
TEL:0422-59-3663
Email:inlg-pr@lab.ntt.co.jp

Innovative R&D by NTT
NTTのR&D活動を「ロゴ」として表現しました

ニュースリリースに記載している情報は、発表日時点のものです。現時点では、発表日時点での情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承いただくとともに、ご注意をお願いいたします。

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