音声品質評価法

1.品質要因と品質技術

1.2.品質技術

通信サービスを対象とした品質技術は、主観品質評価、客観品質評価からなる(1)品質評価技術と、(2)品質設計技術、(3)品質管理技術の3つに分類することができます。以下に、それぞれの技術の位置づけを示します。

  1. (1)品質評価技術
    主観品質評価技
    実際に音声を聞いたり会話した時の品質心理評価に基づいて評価する技術です。お客さまが実感する品質を直接的に評価することから、品質評価の基本となる技術です。
    客観品質評価技
    品質設計・管理パラメータや音声信号そのものから、主観品質評価によって得られる評価値を推定する技術です。客観品質評価法は、評価の目的や入力情報の違いにより、複数のカテゴリに分類することができます。
  2. (2)品質設計技術
    上記品質評価技術に基づき、予め設定したサービス品質目標を実現するためにネットワークと端末が備えるべき性能や機能条件を明らかにし、ネットワークと端末を設計・設定する技術です。
  3. (3)品質管理技術
    提供しているサービスの品質を把握・管理し、サービス品質の維持・向上を図る技術です。

(図1.2.1)IP電話サービス関連品質技術

(図1.2.1)IP電話サービス関連品質技術

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サービス・機器提供事業者はお客様が感じる品質を考慮しつつ、ネットワークや端末を設計・管理する必要があります。品質評価技術は、このお客様が体感する品質と設計・管理パラメータを適切に対応付けるための技術であり、品質設計・管理技術の基盤となる技術と位置づけることができます。

2章では、お客様の感じる品質を評価するための技術である、「主観品質評価」、「客観品質評価」の2つの品質評価技術についてより詳しく説明します。