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News Letter

圧縮HD映像*1から非圧縮4K映像*2まで蓄積・配信可能な サーバシステムの実現と可用性の実証
Developing and experimentally utility verifying of video server supporting multiple video formats ranging from compressed HD to uncompressed 4K.

■世界初非圧縮4K映像オンデマンド配信に成功

 未来ねっと研究所では、これまでに非圧縮HD映像(毎秒1.5ギガビット)を16本同時に蓄積・配信可能なサーバ(XMS-2)の研究開発を行ってきました。 このXMS-2と高速IPネットワークを利用し、放送局とともに(1)IMC東京2008における非圧縮4K映像*2(毎秒6ギガビット)の配信実験および、(2)圧縮HD映像を使った全国高校野球選手権における中継番組制作の効率化の実証実験を行いました。(1)は非圧縮4K映像のオンデマンド配信に世界で初めて成功しました。(2)では長期間の安定運用と従来の放送局のワークフローに比べ大幅な作業時間の短縮が可能であることを確認しました。これにより、IPネットワークを通じて非圧縮4Kから圧縮HDまでの高品質映像をハンドリングできるサーバシステムが実現できること、放送ワークフローの効率化が可能であることを実証しました。
 *1 HD映像:横1920×縦1080画素の解像度を持つハイビジョン映像 
 *2 4K映像:横4096×縦2160画素のハイビジョンの4倍の解像度を持つ映像 

 


■各実証実験の概要

 (1)の実験では、大阪の放送局内に設置されたXMS-2からJGN2plus*3、GEMnet2*4、首都圏ネットワーク*5を介して幕張会場へ非圧縮4K映像のオンデマンド配信を行いました(図1)。XMS-2は幕張会場に設置されたユーザ端末からの再生リクエストを受け、非圧縮4K映像を4枚の非圧縮HD映像に分解し、4本のHD映像ストリームとして配信を行います。i-Visto GW*6は、幕張会場に配信された4本のHD映像ストリームを1秒以内に同期させて乱れのない4K映像を再生します。
 (2)の実験では、中継車内の映像サーバに蓄積された圧縮HD映像を放送局内に設置されたXMS-2に蓄積し、局内の番組編集システムへ配信しました(図2)。本システムによって番組編集者は中継先からバイク便等による映像の運送を待たずに必要な映像を入手し編集を行えます。XMS-2はストリーム、ファイル両形式を扱え、放送業界で主要な映像圧縮フォーマットに対応しているため、局内に混在する編集システムに適した形式や圧縮フォーマットの映像を配信可能です。
今後、未来ねっと研究所では本成果に基づいて、次世代の映像ネットワークサービスプラットフォーム実現に向けた研究開発を進めていきます。
*3 JGN2plus:独立行政法人情報通信研究機構(NICT)が運用する超高速・高機能研究開発テストベッドネットワーク
*4 Gemnet2:Global Enhanced Multifunctional Network
*5 首都圏ネットワーク:NTTコミュニケーションズが運用するシンプルな設備構成による高信頼かつ早期デリバリーを実現する超大容量ネットワーク
*6 i-Visto GW:未来ねっと研究所で開発されたHD等の映像信号をIPネットワークで1フレーム以内に多重伝送可能なIP/映像変換装置

 図1 非圧縮4K映像オンデマンド配信システム構成図
 図2 XMS-2を用いた中継番組制作システム構成図
 
研究部門 :未来ねっと研究所 メディアイノベーション研究部

お問い合わせ先:先端技術総合研究所 企画部 情報戦略担当
http://www.ntt.co.jp/sclab/contact/

2009(平成21)年2月26日 NTT先端技術総合研究所

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