太陽電池から効率良くエネルギーを取り出すIC版極低電圧昇圧回路技術

技術領域
先端技術
キーワード
  • 太陽電池
  • 自立型電源
  • クリーンエネルギー
組織名
NTT環境エネルギー研究所

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クリーンなエネルギー源を代表する太陽電池は、地球温暖化防止(CO2排出量削減)に向けた取り組みの一環として、企業や一般家庭など、さまざまなシーンでの利用が進められています。NTT研究所では、この太陽電池から効率良くエネルギーを取り出す極低電圧昇圧技術と、これを利用した自立型電源の研究開発を進めており、グローバルな地球環境保護への貢献を目指しています。

従来の太陽電池パネルは、複数のセルを直列に接続して、機器の動作に必要な電圧を得ていました。そのため、太陽電池パネルの一部が日陰になったり、セルの一部が破損や汚濁したりすると、発電ができなくなるという問題点がありました。NTT研究所が開発したIC版極低電圧昇圧回路は、太陽電池の単セル出力である0.4〜0.6Vの極めて低い電圧を、機器の動作に必要な電圧である4〜8Vに昇圧する回路です。この回路を用いることで、複数の太陽電池セルを直列に接続する必要がなくなり、太陽電池単セルの使用が可能で、日照面積に応じた発電量を得ることができます。また、このクラス(数〜20W)では、世界で初めて、最大電力点を追従する機能を備えており、その結果、従来の太陽電池パネルと比較して、1日あたりの発電量を約1.5倍に高めることが可能です。これにより、パネルの設置面積を小さくでき、コスト削減も可能で、太陽電池の利用シーンの拡大が期待されます。

今後は、IC版極低電圧昇圧回路だけでなく、防犯灯や防犯カメラ、河川等の防災用監視・センシングシステムなど、屋外に設置されたシステムを駆動するための自立型電源を提供していきます。


従来の太陽電池との比較

図版