ウェアラブル生体電極を用いた身体と心の解読とフィードバック

技術領域
先端技術
組織名
コミュニケーション科学基礎研究所

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背景・従来課題

精緻な運動が求められるスポーツなどでは、動きだけでなくメンタルも含めて、自分の心身の状態を客観的に把握することが重要です。ただし、スポーツ場面でこれらを的確に捉えることは簡単ではありません。大掛かりな装置は使えませんし、計測したデータを「使える」形にしないと意味がないからです。ゲームに干渉することなく簡便に生体信号を取得し、それらの信号から体の使い方や緊張/リラックス度合いなど選手が直感的に捉えやすい情報へ変換する技術が必要になります。

概要

ウェアラブル生体電極を装着することで、筋肉や心臓が働く際に発生する電気信号(筋電位・心電位)をスポーツ運動中に簡便に計測し、それら生体信号から筋の活動や心拍の変動などを「可聴化」「可視化」する技術です。スポーツ実環境下で、運動のコツや力み度合い、メンタル状態などを分かりやすくフィードバックすることにより、選手の気づきやパフォーマンス向上を促します。

特徴

  • 布状の生体電極が縫いこまれたウェアを着るだけで、選手に負担なくスポーツ運動中の筋電位や心電位を計測可能
  • 複数の筋の活動(リズムやパターン)をリアルタイムで音に変換
  • 心拍の変動(自律神経活動)を可視化
  • 運動のコツや力み度合い、メンタル状態などを直感的に分かりやすくフィードバック
  • 目的に応じて加速度センサなどと組み合わせることも可能

利用シーン

  • 力の入れ方や体の使い方などのスキルトレーニング
  • 日々のコンディションチェック
  • リハビリやエンタメなどスポーツ以外での利活用

Co-Innovation

2020をめざして
NTTでは、人間の感覚や運動、情動の脳情報処理の仕組みを研究しています。これら人間科学の知見とウェアラブルセンサをはじめとする情報工学技術を組み合わせて、アスリートの実践的トレーニングを支えるICTソリューションの開発を進めます。

  • * “hitoe”は東レ株式会社と日本電信電話株式会社で共同開発した生体信号が計測できる機能素材です。