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NTTis...2014春号

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片山副社長メッセージ

NTTグループは、2012年11月に中期経営戦略「新たなステージを目指して」を公表しました。
今回は、NTTグループの技術戦略を担う片山副社長に中期経営戦略における研究開発(R&D)の取り組み状況と今後のビジョンについて聞きました。

中期経営戦略を踏まえた、この1年のNTTグループR&D部門の取り組みについてお聞かせください。

代表取締役副社長 片山 泰祥

中期経営戦略では、「グローバル・クラウドサービス」を事業の基軸にすることを掲げています。NTTグループでは、グローバル市場での競争力を強化するため、2013年4月に研究開発拠点「NTT Innovation Institute, Inc.」[呼称:NTT I³(NTTアイキューブ)]を米国のシリコンバレーに設立し、北米のNTTグループ会社のビジネスに対応した技術を、シリコンバレーの先進技術とNTTのR&D技術の連携により開発・提供しています。
具体的には、NTTアイキューブとNTTデータ、NTTコミュニケーションズが共同で、世界最大級のレストラン運営会社のYum! Brands,Inc.の共通系情報システムをクラウドサービスに移行させ、財務、総務、人事などの管理業務および情報システムのアウトソーシングサービスを提供するなどといった大規模案件を受注する成果を挙げています。
こうした北米発の成功事例をグローバルに展開していくことで、「グローバル・クラウドサービス」の成長をさらに加速する足掛かりにしたいと思っています。
また、中期経営戦略では、お客様から選ばれ続けるバリューパートナーへと変革することも掲げています。お客様にパートナーとして選ばれるだけの価値のある新しい技術の開発を加速するため、従来のNTTだけで行うR&D活動だけでなく、オープン・イノベーション※1を基軸にしたR&D活動も推進しています。

  • ※1オープンイノベーション
    新技術・新製品の開発に際して、組織の枠組みを超え、広く知識・技術の結集を図ること。

バリューパートナーへと変革するためにも、オープン・イノベーションを基軸にしたR&D活動を推進されているということですが、その背景を詳しくお聞かせください。

通信会社のビジネスモデルが大きな節目を迎えているということがあります。情報通信市場は、固定通信も移動通信もお客様への普及が一巡しつつあり、従来のBtoC※2ビジネスを展開するだけでは成長を維持できなくなっています。成長を維持するには、情報通信技術(ICT)を活用して他社のBtoCビジネスを支援するBtoBtoC※3にビジネスを拡大していく必要があります。

オープン・イノベーションの必要性

こうした状況においてもお客様から選ばれ続けるバリューパートナーとなるには、NTTだけで全てを提供するのではなく、様々な企業と「コラボレーション(協業)」しながら、革新的な商品や新しいビジネスモデルを生み出していくことが重要と考えています。これは、R&Dにも同じことが言えます。技術分野の裾野が急拡大し、開発スピードの向上も求められているなかで、1社単独で開発していくには限界があります。そこで、オープン・イノベーションを基軸として業界横断でコラボレーションしていく取り組みを進めています。

  • ※2BtoC
    Business to Consumerの略。個人のお客様向けのビジネス。
  • ※3 BtoBtoC
    Business to Business to Consumerの略。BtoCビジネスを展開する企業を支援するビジネス。

R&D分野におけるコラボレーションについて、具体的な取り組み内容をもう少しお聞かせください。

東レとの共同開発〜機能素材「hitoe」〜

具体的な取り組みとして、東レ株式会社との共同開発があります。今回、東レとNTTは、着るだけで心拍数や心電図の波形などの生体情報を確認できる機能素材「hitoe」を開発、実用化しました。この素材を使用した生体情報計測用ウェアを着用することで、職場、スポーツ、運転中など日常生活の様々なシーンで生体情報を快適かつ簡単に計測できるようになります。
同時に、「hitoe」のようなウェアラブル製品を活用し、ドコモ・ヘルスケア社の健康プラットフォーム「WM(わたしムーヴ)®」※4と連携することをはじめ、スポーツ分野や健康増進分野等を中心とした新しいサービスの提供を目指していきます。

ドワンゴ×NTTのコラボレーション開発〜全天周映像向けインタラクティブ視聴技術〜

ほかには、niconico(ニコニコ動画、ニコニコ生放送)などのサービスを手がける株式会社ドワンゴとの業務提携もあります。ドワンゴとNTTのコラボレーション開発により、ドワンゴが設営したライブ会場に設置した360度撮影できる全天周カメラの映像を、視聴者がヘッドマウントディスプレイ(HMD)を通して、好きな方向を自由に視聴できる新しいサービスのプロトタイプを開発しました。見ている方向の映像を高品質に選択配信する技術を使い、視聴者がどの方向を向いても高品質な映像が視界を覆うため、あたかもその場にいるかのような臨場感あふれる映像を体験することが可能となります。
このように、R&Dにおいてもコラボレーションを加速し、変革を目指していきたいと考えています。

  • ※4「WM(わたしムーヴ)®」
    ドコモ・ヘルスケア社が展開する健康プラットフォーム事業のブランド名称。同事業を通じて、生涯にわたるライフスタイルをお客様に提案し、健康なからだづくりをサポート。「WM(わたしムーヴ)®」は、ドコモ・ヘルスケア株式会社の登録商標です。
  • 「hitoe」については、こちら(NTTの研究開発成果)でも紹介しています。

最後に、今後のR&D戦略について、一言抱負をお願いします。

代表取締役副社長 片山 泰祥

前述したような具体的な成果も出てきましたが、今後はこういった取り組みをより本格化してまいります。そのためには、他社に協業相手として選んでもらえるよう、ずば抜けて突出している技術や特徴ある技術をさらに磨き上げることと、単に開発して終わりではなく、その技術が実社会で価値を生み出せるよう、R&D部門がサービスのイノベーションやビジネスモデルまでも考えていくことが重要だと思っています。こうした取り組みを通じて、今後もイノベーションとコラボレーションを加速させ、お客様やサービス事業者に選ばれ続けるバリューパートナーとなることを目指してまいります。

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