NTTグループCSR重点活動項目を特定するにあたり、環境課題に関する詳細なマテリアリティ分析を行いました。この結果、社会全体でとくに重要な環境課題として、「気候変動」「生態系」が、NTTグループの事業活動上でとくに重要な環境課題として、「気候変動」「エネルギー(電力)」「資源」が特定されました。
社会全体でとくに重要な環境課題に対しては、ICTサービスや最先端技術の提供、社員による活動など、あらゆる活動を通じて解決に貢献しています。その観点を踏まえ、NTTグループでは、「ICTの利活用による環境への貢献」「事業上の環境負荷軽減」「資源の有効利活用」をNTTグループCSR重点活動項目として特定しました。
NTTグループの事業活動上でとくに重要な環境課題については、事業活動の環境負荷低減に向けた取り組みを進めていきます。
重点化項目 | 気候変動エネルギー | 資源 |
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リスク | 気候変動により発生する災害は、事業停止の要因となる。エネルギーのうちとくに電力は、サービス提供に不可欠であり、その不足は事業停止の要因となる。 | 金属・非金属にかかわらず、資源の枯渇は通信インフラ(情報ネットワーク)の維持に影響し、事業継続を困難にする要因となる。 |
対策 | NTTグループのCO2排出要因の約95%が電力であるため、気候変動への緩和策としても、また電力リスクの低減策としても、電力に対する取り組みが重要。 | 資源を持続的に利用することが重要。 |
NTTグループの事業活動の環境負荷を低減する
環境課題に関するマテリアリティ分析のステップ
環境課題は、バリューチェーン全体に注目し、事業活動におけるインプット(調達・購入)の不足などやアウトプット(排出・廃棄)により生じる環境影響などを抽出しました。なお、課題の抽出においては、GRI-G4、ISO26000などの各種ガイドラインを参考としました。
※. 参考としたガイドライン:GRI-G4、ISO26000、ISO14000:2015、DJSI2016、Quick ESG評価基準、LIME3
抽出した環境課題は、「社会的リスクの大きさ」と「NTTグループの事業に対するリスクの大きさ」の2つの軸を用いて評価しました。
環境課題の評価イメージ図のように、社会全体でとくに重要な環境課題、およびNTTグループの事業活動上でとくに重要な環境課題を特定しました。
評価は、社外の第三者の意見も交えつつ社内で協議を行い、評価結果はNTTグループ地球環境保護推進委員会(委員長:環境推進室長)で承認いたしました。
※. リスクは、発生要因によらず、大きさのみを評価し、影響範囲は世界全体として評価を実施
社会全体でとくに重要な環境課題に対して、ICTサービスや最先端技術の提供などで貢献することは、NTTグループならではの活動であると認識しています。社員による活動なども含めた、ありとあらゆる活動を通じての貢献を私たちの環境課題解決へのアクションとしました。
また、NTTグループの事業活動上でとくに重要な環境課題に対しては、NTTグループ自身の事業活動の環境負荷低減に向けた対策、取り組みを重点的に推進していくことを、アクションとしました。