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NTT持株会社ニュースリリース

(報道発表資料)

2020年11月13日

日本電信電話株式会社

新型コロナウイルスなどの感染予防技術「Fivery」について
〜光ファイバと集中制御で安全・確実に紫外線を届けます〜

 日本電信電話株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:澤田 純、以下「NTT」)は、光ファイバを用いて離れたところにある対象物に紫外線を照射しウイルスを不活化する技術「Fivery(ファイバリー)」の研究開発に着手しました。
 本研究開発では、NTTが通信分野で培ってきた光ファイバ通信技術を活用することにより、現在は紫外線を照射するのが困難な場所にも安全かつ効率的に紫外線を届けるとともに、人の動きに合わせて紫外線の照射パワーを制御するなどの集中制御を行うことで、さまざまな場所・場面での紫外線による感染症予防実現をめざしています。
 今後は、紫外線に適した光ファイバおよび照射システムの研究開発を進めつつ、自社内施設などにおける実証実験を行って、このシステムの特長が活かせる新たな利用シーンを開拓していきます。

1.研究の背景

 2020年初頭から新型コロナウイルスが世界規模で猛威を振るい、私たちの社会や生活に多大なる影響を及ぼしています。新型コロナウイルスをはじめとする感染症流行を防ぐ対策として、紫外線を照射することでウイルスを不活化する方法に注目が集まっており、光源を搭載した機器から直接紫外線を照射する製品が使われてはじめています。
 これに対してNTTは、これまで培ってきた光通信技術を活用して、直接紫外線を照射するのが難しい場所・場面にも光ファイバを用いて紫外線を届けウイルスを不活化する技術「Fivery(ファイバリー)」の研究開発に着手しました。
 これまで紫外線照射が困難だった場所やシーンでも効率よく安全に紫外線を届けて照射するとともに、光ファイバの特長を生かした新たな利用シーンを開拓することで、さまざまな場所・場面での感染症予防の実現をめざします。

2.技術のポイント

 本技術では、光ファイバを用いて伝送した紫外線を対象物に照射することでウイルスを不活化します(図1)。光源装置と照射場所を光ファイバでつなぎ、照射したい場所に光ファイバの出射端を設置して紫外線を照射することを想定しています。光源装置と照射対象を離すことができるため、光ファイバを設置できる空間があれば、狭いところや光源装置の設置が難しいところへも紫外線を届け照射することが可能です。

 また、光通信で用いられている光信号の分岐や経路切り替えなどの仕組みを活用して、一つの光源装置を用いて複数の照射対象へ紫外線を照射する、人の動きに合わせて照射パワーを制御するといった集中制御を行うことで、効率的かつ安全な紫外線照射の実現をめざします(図2)。

 更にNTTはこれまでに、高速大容量かつ狭隘部への光通信を提供する光ファイバ、あるいは通常の光通信の1万倍の高強度光を伝搬する光ファイバなど、赤外波長領域で多様な特性を有する光ファイバを実現してきました。このような最先端の光ファイバ技術を活用することで、光通信とは異なる紫外波長領域においても、ウイルス不活化に有効な紫外線の伝送に適した光ファイバを実現できると考えています。具体的には、光ファイバ出射端から離れた対象領域のウイルスをピンポイントで短時間かつ効率的に不活化したり、2つの空間の間に紫外線のバリアのようなものを形成してエリア間の感染リスクを軽減したりといった新たな利用シーンの開拓が期待できます。

3.今後の展開

 今後は、紫外線に適した光ファイバおよび照射システムの研究開発を進めつつ、自社内施設などにおける実証実験を行って、このシステムの特長が活かせる新たな利用シーンを開拓していきます。
 なお、本研究のコンセプトは、2020年11月17日〜20日にオンラインで開催する「NTT R&Dフォーラム2020 Connect」で紹介いたします。
「NTT R&Dフォーラム2020 Connect」サイト https://www.rd.ntt/forum/ 

本件に関する報道機関からのお問い合わせ先

NTT情報ネットワーク総合研究所

企画部 広報担当
inlg-pr-pb-ml@hco.ntt.co.jp
TEL:0422-59-3663

ニュースリリースに記載している情報は、発表日時点のものです。現時点では、発表日時点での情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承いただくとともに、ご注意をお願いいたします。

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