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音声品質評価法

3.音声品質の主観評価法

3.2.DMOS (Degradation Mean Opinion Score)

本評価法は、ITU-T勧告P.800 Annex Dに規定される方法です。MOS評価では評価対象音声のみを受聴し品質を評価するのに対して、DMOS評価ではレファレンス音声(通常は原音声)と評価対象音声とを聴き比べ、評価対象音声がどれだけ劣化しているかを評価します。具体的には、最初にレファレンス音声を受聴し、その0.5〜1秒後に評価対象音声を受聴します。

(図3.2.1)DMOS評価の流れ

(図3.2.1)DMOS評価の流れ

図をクリックすると、拡大図が別ウィンドウで開きます。

DMOS評価の評価カテゴリは下図に示す5つに分類され、それぞれには1〜5までの評点が与えられています。ITU-T勧告内における英語表記を()内に示します。充分な数の評価者の評点の平均値をDMOS値と呼びます。

(図3.2.2)DCRの評価カテゴリ

(図3.2.2)DMOS評価の流れ

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DMOS評価では比較対象音声が存在するために、MOS評価に比べて劣化により敏感な評価ができます。そのため、比較的劣化が小さい評価対象系の評価ではMOS評価よりもDMOS評価の方が適しているといえます。ただし、DMOS評価では、同じ条件数の評価値を得るためにはMOS評価の約2倍の時間を要します。