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音声品質評価法

4.音声品質の客観評価法

4.4.ビットストリームモデル

4.3で説明したパケットレイヤモデルは計算負荷が小さいという利点がある一方で、品質監視する音声がどのような内容の音声であるかまでは考慮することができないため、多様な音声に対する平均品質を音声品質として推定しました。一方、4.2で説明したメディアレイヤモデルは多様な音声に対して個々の音声品質を出力できるものの、計算負荷が大きいという問題がありました。

これらの問題を解決するための手法として、ビットストリームモデルが検討されています。これは、送受信される音声の特性を分析するために、符号化されたストリーム内の情報を復号処理せずに利用することを特徴としています。たとえば、IPパケットの損失が検出された際に、損失前後のパケット内のビットストリーム情報から損失箇所の音声の特性(音量の大小など)を分析することで、同程度のパケット損失率であっても受聴者が体感する音声品質の違いを捉えられることが期待されています。