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映像品質評価法

1.映像品質の主観評価法

1.5.代表的な主観評価法

(5) DSCQS法 (Double Stimulus Continuous Quality Scale)

ITU-R勧告BT.500-11で規定されるDSCQS法は二重刺激連続品質尺度法と呼ばれ、テレビジョン放送に関わるシステムや伝送路の品質評価に多く用いられてきました。DSCQS法は品質条件がフルレンジで揃わないときに特に有効であり、基準画像と比べた評価画像の品質差と、評価画像の絶対品質を同時に評価できることが特徴です。

DSCQS法では図1.5.5に示すように、基準映像と符合化等の何らかの処理が施された評価映像を対にして2回提示し、2回目の提示時に両映像に対する評価を行います。一対で提示する映像のどちらが基準画像であるかは評価者に教えずにランダムに変えられます。

図1.5.5 DSCQS評価の流れ
図1.5.5 DSCQS評価の流れ

図をクリックすると、拡大図が別ウィンドウで開きます。

評価者は、図1.5.6に示すように5つに分類されたカテゴリ(5段階品質尺度のカテゴリと同様)に基づき、両映像に対する品質評価値を連続尺度上にマークします。評価尺度を0〜100に正規化し(尺度の最大値が100、最小値が0)、条件毎に得られた一対(基準映像と評価映像)の映像に対し、両映像の評価値の差(基準映像の評価値から評価映像の評価値を差し引いた値)を計算します.この「画質差」を評価者で平均した値がDSCQS値です。DSCQS値は画質の差により導出された値であるため、値が小さいほど品質が良く(基準映像に近い品質)、値が大きいほど品質が悪いことを示しています。

図1.5.6 DSCQSの評価カテゴリ
図1.5.6 DSCQSの評価カテゴリ